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阪神の佐藤輝明や楽天の早川隆久らが開幕一軍 プロ野球大学出新人ベンチ入りは13人

佐藤輝明は阪神打線に勢いをつけられるか(撮影・全て朝日新聞社)

プロ野球開幕カードと開幕1軍登録された大学出新人

▽パ・リーグ
【楽-日@楽天生命パーク宮城】
楽天 1位・早川隆久投手(早稲田大)
日本ハム なし
【西-オ@メットライフドーム】
西武 4位・若林楽人(がくと)外野手(駒澤大)、6位・ブランドン内野手(東京農業大北海道オホーツク)
オリックス 4位・中川颯投手(立教大)、育成5巡目・佐野如一(ゆきかず)外野手(仙台大)
【ソ-ロ@福岡ペイペイドーム】
ソフトバンク なし
ロッテ 1位・鈴木昭汰投手(法政大)、4位・河村説人(ときと)投手(星槎道都大)

▽セ・リーグ
【巨-D@東京ドーム】
巨人 なし
DeNA 2位・牧秀悟内野手(中央大)
【ヤ-神@明治神宮野球場】
ヤクルト 4位・元山飛優内野手(東北福祉大)
阪神 1位・佐藤輝明内野手(近畿大)
【広-中@マツダ・ズームズーム・スタジアム広島】
広島 2位・森浦大輔投手(天理大)、3位・大道温貴(はるき)投手(八戸学院大)、6位・矢野雅哉内野手(亜細亜大)
中日 なし

昨年も森下ら13選手

プロ野球の2021年シーズンが3月26日、セ、パ両リーグで一斉に開幕する。オープン戦で注目を集めた阪神の佐藤輝ら、この春大学を出た計13人のルーキーが開幕一軍切符をつかんだ。新人王になった広島の森下暢仁(明治大)ら昨シーズンも大学出の13選手が開幕出場選手登録されており、即戦力の新人たちが新天地でスタートを切る。

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オープン戦首位だった阪神は、佐藤輝が話題を独り占めする形だった。関西学生で通算最多本塁打の新リーグ記録を作ってドラフト1位で入団。オープン戦では最多の6本塁打を放った。内野手登録だが、外野の一角に入り、得点力不足が課題だったチームに刺激を与えられるか。もう一人野手で開幕戦先発出場を狙うのは、DeNAの牧だ。コロナ禍でチームの外国人選手が来日できていなこともあり、中大時代から注目された打力を見込まれている。

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駒大で主将を務めた若林と3年生の時に東農大北海道オホーツクの全日本大学野球選手権4強入りに貢献したブランドン(タイシンガー・ブランドン大河=たいが)も西武で開幕切符をつかんだ。進境著しいのが、オリックスの佐野だ。霞ケ浦高(茨城)から仙台大を経て昨秋の育成ドラフト5巡目で入団したが、オープン戦で結果を残して今月に支配下登録された。背番号は「015」から「60」に変わり、ベンチから出番を待つ。

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投手陣に逸材が多いこの世代ではドラフト1位組の楽天・早川とロッテの鈴木の両左腕が登録された。ともに開幕カードでの先発が濃厚だ。広島の左腕・森浦と大道は中継ぎとして期待がかかる。抑え役をドラフト1位の栗林良吏(名城大-トヨタ自動車)が務める予定で、新人による勝ちパターンの確立が期待される。

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ロッテの河村は身長192cmの大型右腕。白樺学園高のエースで全国高校選手権に出場し、一度、亜細亜大に進んだが、星槎道都大に転入した。同じように駒大をやめて苫小牧駒大で力をつけた日本ハムドラフト1位の伊藤大海(ひろみ)や、作新学院高で西武の今井達也らと全国制覇したDeNAドラフト1位の入江大生(明治大)、仙台六大学で70イニング連続無失点、22勝無敗の記録を残したヤクルト2位の左腕・山野太一(東北福祉大)は開幕登録されなかったが、開幕2カード目での先発の可能性が高い。

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